GoogleMaps JavaScript APIで公図(14条1項地図)を google mapに取り込んで衛星画像に重ねてみる。①
登記情報提供サービスから公図(PDFファイル)をダウンロードできるが、この公図のうち不動産登記法第14条1項地図に分類されるものがある。
この地図には座標位置が記載されていて、この数字が実際の位置を示している。
ならば、この地図の座標位置を使って衛星画像にその地図を貼り付けるとこができれば一目でその大まかな位置がわかるのではないかと思ったので、やってみた。
作ったサンプルはこちら。
https://nemotos-office.sakura.ne.jp/gkmz.html
各社地図APIを公開しているが、一番細かい操作が可能なGoogleMaps JavaScript APIを使ってみる。
ダウンロードした地図ファイルはPDF形式。画像データに変換して貼り付けることになるのだが、①事前にPNG形式に変換したファイルを取り込んで貼り付けるサンプルと②PDFファイルをダイレクトに取り込んで貼り付けるサンプルの2つをつくってみた。
今回はまず①をアップする。
流れは以下の通り。
- 縮尺、地図図郭左下座標値を手入力。
- 左下座標値から右上座標値を計算で求める。
- 平面直角座標を緯度経度に変換する。*1
- google map上にGroundOverlayとして貼り付ける。
- KMZファイルを生成してダウンロー出来るようにする。
で、サンプルの操作方法
- ブラウザは google chrome を使用してください。
- 登記情報提供サービスからダウロードした不動産登記法第14条1項地図(PDF)をpng、gif、jpgのいずれかの形式に変換したファイルを準備してくだい。
- の真ん中に平面直角座標系選択メニューがあるので地図に記載されている座標系番号を選択してください。
- をクリックすると次のような画面が表示されます。
- をクリックして、はじめに準備した画像ファイル(png、gif、jpgのいずれか)を読み込みます。画面下部分に読み込んだ図面の座標、所在、縮尺等が拡大表示されます。
縮尺を②に入力します。例の場合は 500 を入力。
- ③図郭左下X座標(例の場合は、+10327.337)を入力したらTabキーを押します。すると⑤の図郭右上X座標を自動計算します。
- ③同様に図郭左下Y座標(例の場合は、+21953.532)を入力したらTabキーを押します。 同様に自動計算します。
- ⑦貼り付けの実行をクリックすると次のように googlemap 上に地図が表示されます。
- 地図を右クリックすると透過度の変更が可能です。
- で取り込んだ地図画像を削除できます。
-
でkmzファイルをダウロードできます。
-
生成したkmzファイルは、 Google Earth Pro で開くことができます。
Google Earth Pro の地形チェックボックスをオンにすれば高さ情報を考慮した表示をしてくれます。
*1: 平面直角座標系から緯度経度への変換には、国土地理院のAPIが公開されているが、レスポンスが遅すぎるようなので地理院が以前公開していたプログラムソースを利用した。なので、お約束の告知を表示する。 サンプルページ の javascript ソース function doCalcxy2bl(X,Y) は、国土地理院長の承認を得て、同院の技術資料H1-No.2「測地成果2000のための座標変換ソフトウェア TKY2JGD 」のVB計算ルーチンを利用し作成したものです。(承認番号 国地企調第370号 平成24年3月7日) 世界測地系(測地成果 2000 、または 測地成 2011)専用です。旧日本測地系では正しい位置に表示されません。また、地震等による地殻変動が生じた地域等で、必要としている精度を確保できない場合があることをご了承ください。また、このサンプルページを使用したことによって発生したあらゆる損害について作者は一切の責任を負わないこととさせて頂きます。